フィナステリドが妊婦に与える影響

フィナステリドは、厚生労働省認可の治療薬で、AGA外来を行っている医療機関で処方されています。AGAとは、男性ホルモンのテストステロンが変化して出来たDHTという物質が原因で進行する脱毛症のことです。日本人男性の約30%に見られる症状で、生え際から頭頂部に集中していることが特徴です。
フィナステリドは、このDHTの生産に関与しているII型5α還元酵素の活性を阻害するという作用があります。これにより、脱毛の原因物質の生産が抑制されるので、結果的に頭髪は正常な状態に回復することになります。厚生労働省認可にあたり1年間かけて行った臨床試験では、1日に1ミリグラムのフィナステリドを処方した場合に98%の確率で不変以上の効果が発揮されたことが確認されています。
フィナステリドを服用することができない妊婦なお、フィナステリドは妊娠及び妊娠している可能性がある女性や未成年者は服用することは禁止されています。これは、フィナステリドが生産を抑制するDHTは、本来は男性生殖器の発育をサポートするという役割を担っています。このために、発育が未成熟な段階で使用した場合は、副作用に見舞われる危険が生じてしまいます。
妊娠している女性の場合は、お腹の中にいる赤ちゃんが男児だった場合は、その生殖器に異常が生じる危険があります。また、妊娠は初期の段階で自覚するのは非常に困難であり、妊娠を計画している時点でもフィナステリドの服用は禁止されることになります。
また、フィナステリドは頭皮や頭髪に対しての直接的な効果は何もないので、AGA以外の脱毛症を改善することはありません。このために、女性が使用することにより得られるメリットは何もないということになります。厚生労働省認可も、あくまでもAGAに対してのみです。